広汎性発達障害の請求事例


【病  名】 広汎性発達障害・気分変調症
【審査結果】 障害厚生年金2級
【Key Word】 インターネットの記事、就労が続かない、経済的な不安

 

子どもの頃から落ち着きがなかったが、親も特に病気とは思っていなかった。
 
専門学校を卒業したがなかなか就職できなかった。その後ようやく就職したものの、上司や同僚と仕事の進め方などで意見が合わず不安を感じるようになった。仕事に集中できず休みがちになった。
 
医療機関を受診し、落ち着いたもののほどなく職場を退職した。その後、職を探しても上手くいかなかった。
 
発達障害の方の記事をインターネットで読み、自分と似たような状況であると思った。そのため、医療機関を受診した。
 
治療を受けながら、就業の支援を受けるようになったもののやはり上手くいかなかった。経済面のことで不安があるため、障害年金の請求することにした。
 
無事、障害厚生年金2級を受給することができた。

 

【岡田の考察】

発達障害の場合、大人になってから周りからの指摘などで気がつき、医療機関を受診することも少なくありません。初診日時点で厚生年金保険に加入している場合は、障害厚生年金の請求となります。
 
職場でのコミュニケーションが難しいことが少なくありません。そのため、仕事の継続が出来ず、経済的にも苦しくなることがあります。
 
障害年金を受給することで、経済面でも不安が少し解消したようです。短時間でも仕事に就きたいとの意欲も出てきたようです。
 
発達障害は、生来の傷病ですので、生まれてから申請時点までの経緯を病歴・就労状況等申立書に記載する必要があります。